Unicon Lab

液体制御について学ぶラボラトリー

【標準ステンレスタンクの選び方】~軽量タンク編~

【標準ステンレスタンクの選び方】~軽量タンク編~

ユニコントロールズの標準ステンレスタンクには、色々なラインナップがあります。
『どれを選べばいい?』『違いはなに?』と迷っていませんか?
今回は標準タンク中から『軽量タンクシリーズ』について選定のしかたを解説いたします。



軽量タンクの主な仕様

〇材質はステンレスです。
 SUS304SUS316L(高耐食ステンレス)のラインナップがあります。
 (※TKシリーズはSUS316Lのラインナップがありません)

〇使用圧力
 軽量タンクは全て『加圧タンク』です。
 オーリングやシールテープでシールされているため密閉できます。
 全シリーズ0.49MPa以下の圧力で使用できます。 

〇表面仕上げ
 内外面の仕上げは酸洗処理が施されているため、溶接の焼けやよごれはキレイに除去されています。        
 さらに酸洗処理により材料の表面に酸化被膜が形成され、耐食性が向上しています。
 外面は酸洗処理後にヘアライン加工を施してますので、金属的な質感のある仕上がりになっています。

〇レベルゲージ(オプション)
 全シリーズにレベルゲージ(LG)を取付けできるため、タンク内の液量を目視で確認できます。

〇下限レベルスイッチ(オプション)
 TMシリーズとTKシリーズは、タンクの底にレベルスイッチ(1S)を取付けできるため、タンク内で液切れが発生した際に信号を出すことができます。

何に重視して選ぶのか

タンクを選ぶ理由にはいろいろあります。
『タンクの使いかた』をとってみても、生産用、保管用、運搬用などさまざまな用途があり、最適なタンクは異なります。
また、『タンクに入れる液体』『導入コスト』なども選定のポイントになりますね。
構造の異なる各シリーズの特徴、メリットやデメリットをご紹介します。

各シリーズの特徴を解説

TMシリーズ

軽量タンクシリーズの中で最も販売されている『トップポート』タイプ

TMシリーズ
TMシリーズ構造

TMシリーズ蓋の開閉

■特徴
液体をタンク底からではなく、『トップポート』から送液します。
タンク底のサクションパイプ先端から、タンク上部に液体を押し出すため、低粘度液体の加圧圧送に最適です。

■メリット
・ボトムにポートの突出がないため省スペースに設置や保管ができます。
・最も安価なシリーズです。
・蓋をタンク本体に入れ込んで固定する構造なため、圧力により蓋が飛ぶ危険性がありません。
・サクションパイプの先端を、タンク底中心の出っ張り部に設置するため、液体が残りにくい構想になっています。

■デメリット
トップポートタイプなため、中高粘度液体の圧送には不向きです。

TM-Bシリーズ

TMシリーズをベースにした『ボトムポート』タイプ

TM-Bシリーズ
TM-Bシリーズ圧送

TM-Bシリーズ蓋の開閉

■特徴
タンクのボトムから液出しをするため、TMシリーズで出せない粘度の液体にも使用できます。

■メリット
・粘度の高い液体にも使用できます。
・設置部のリングに固定穴が空いているため、装置搭載などの設置に適しています。
・蓋をタンク本体に入れ込んで固定する構造なため、圧力により蓋が飛ぶ危険性がありません。
・液面計をボトムポートに接続しているため、液残量をギリギリまで確認することができます。

■デメリット
 ボトムポートが突出しているため、運搬には不向きです。

TMCシリーズ

TMシリーズをベースにした『ヘルールクランプ』タイプ

TMCシリーズ
TMCシリーズ撹拌機・レギュレータ

■特徴
軽量タンクで唯一のクランプ固定式、ヘルールタンクです。
TM/TM-B/TKシリーズでは不可能な、蓋への撹拌機取り付けやレギュレータなどの機器の取り付けが可能です。

■メリット
・撹拌機の取り付けができます。
・レギュレータや圧力計・センサなどの機器を蓋に取り付けできます。
・粘度の高い液体にも使用できます。
・液面計をボトムポートに接続しているため、液残量をギリギリまで確認することができます。

■デメリット
ボトムポートが突出しているため、運搬には不向きです。

TKシリーズ

ゴム製『プロテクタ』付きの軽量タンク

TKシリーズ
TKシリーズ保管・運搬

TKシリーズ蓋の開閉

■特徴
上下にゴム(EPDM)製のプロテクタが付いています。
プロテクタは鏡板に溶着されているため外れることはなく、タンクの丸洗いも可能です。

■メリット
・タンクを重ねて積めるため、省スペースに保管できます。
・プロテクタで衝撃を軽減するため、運搬などの衝撃に強い。
・蓋をタンク本体に入れ込んで固定する構造なため、圧力により蓋が飛ぶ危険性がありません。

■デメリット
・トップポートタイプなため、中高粘度液体の圧送には不向きです。
・材質SUS316Lのラインナップがありません。

終わりに

ユニコントロールズの標準タンク『軽量シリーズ』は、お客様の『使いやすさ』を考えて設計されています。
お客様の『ほしいもの』を形にするため、標準タンクへの追加工(セミオーダー)やカスタムメイドも行っています。
長年の経験と実績から、お客様のご要望に適った製品をご提案いたします。

こちらからお気軽にご相談ください!

お気軽相談フォーム

この記事を読んだ人は、こちらの記事も読んでいます

含侵用途で使用するタンクの製品例 

含侵用途で使用するタンクの製品例 

当社で製作しているステンレス圧力容器は、主に「液体の圧送」に使用されていますが、液体とあわせて食品や金属、木材などの素材にステンレ...

【今さら聞けない】加圧タンクってどうやって使う?

【今さら聞けない】加圧タンクってどうやって使う?

ユニコントロールズは1976年の創業以来、ステンレスタンクに特化した製品開発でお客様のニーズにお応えしてきました。 今回は、ユニコ...

【標準ステンレスタンクの選び方】~研磨タンク編~

【標準ステンレスタンクの選び方】~研磨タンク編~

ユニコントロールズの標準ステンレスタンクには、色々なラインナップがあります。 タンクの使用方法は決まっているが、『どのシリーズを選...

高級な薬液を入れるタンクはここが違う!

高級な薬液を入れるタンクはここが違う!

半導体や液晶パネルなどの製造工程では、純度の高い薬液を使用しています。純度の高い薬液は当然高級であり高価です。そのような薬液を入れ...

人気のある記事

【今さら聞けない】加圧タンクってどうやって使う?

【今さら聞けない】加圧タンクってどうやって使う?

ユニコントロールズは1976年の創業以来、ステンレスタンクに特化した製品開発でお客様のニーズにお応えしてきました。 今回は、ユニコ...

含侵用途で使用するタンクの製品例 

含侵用途で使用するタンクの製品例 

当社で製作しているステンレス圧力容器は、主に「液体の圧送」に使用されていますが、液体とあわせて食品や金属、木材などの素材にステンレ...

【徹底解説】第一種圧力容器と第二種圧力容器はココが違う!

【徹底解説】第一種圧力容器と第二種圧力容器はココが...

圧力鍋で料理をしたら味の染み渡った煮物が早くおいしく作れた。そんな経験や話を聞いたことのある方は多いかと思います。 圧力鍋は私たち...

ステンレスに磨きをかけるバフ研磨とは?

ステンレスに磨きをかけるバフ研磨とは?

まるで鏡のように表面がきれいに反映されるユニコントロールズのステンレスタンク。実はステンレスはもともとこのような光沢をもった素材で...

 
図面D
L

お気軽相談