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【標準ステンレスタンクの選び方】~研磨タンク編~

【標準ステンレスタンクの選び方】~研磨タンク編~

ユニコントロールズの標準ステンレスタンクには、色々なラインナップがあります。
タンクの使用方法は決まっているが、『どのシリーズを選ぶのがベストなのか?』と迷っていませんか?
前回は軽量タンクシリーズについて選び方を解説しましたが、今回は『バフ研磨仕上げ』シリーズについて、選定の仕方や特徴を解説いたします。



バフ仕上げタンクの主な仕様

〇材質はステンレスです。
SUS304SUS316L(高耐食ステンレス)のラインナップがあります。
 
〇使用圧力
・0.49MPa以下で使用:TA・TB・TN(50L・100L除く)・TPシリーズ
・0.2MPa未満で使用:TN50A・TN100A
・0.05MPa以下で使用:TGシリーズ Bタイプ
・大気圧下(密閉)で使用:TGシリーズ Tタイプ 

〇表面仕上げ
内外面の仕上げはバフ研磨(#400)が施されているため、光沢のある表面仕上げです。
パーツとパーツの突合せ溶接はキレイに除去(ビードカット)しているため、流れ性、洗浄性に非常に優れています。
セミオーダー(追加工)で電解研磨フッ素樹脂コーティングなどの仕上げを施すこともできます。

〇レベルゲージ(オプション)
全シリーズにレベルゲージ(LG)を取付けできるため、タンク内の液量を目視で確認できます。

重視するポイントは何か?

タンクを選ぶ理由や目的にはいろいろあるかと思います。
『タンクの使いかた』をとってみてもいろいろな使用用途があり、最適なタンクは異なります。
また、『タンクに入れる液体』や『導入コスト』なども選定のポイントになりますね。
形状や仕様の異なる各シリーズ毎の特徴や、メリット・デメリットをご紹介します。

各シリーズの特徴を解説

TAシリーズ

タンクにボトルを入れて圧送ができる『洗浄いらず』の加圧タンク

クランプ置台

■特徴
液体の入ったボトルをそのままタンクに入れて圧送ができます。
加圧タンクに直接液体が触れないため、タンク内面の洗浄の手間が省けます。
タンクの『トップポート』から送液するため、低粘度液体の加圧圧送に適しています。

■メリット
・タンク内面の洗浄が不要なため、洗浄の作業コストを削減できます。
・TAシリーズ専用の内容器が製品ラインナップされており、材質はステンレス、SUS304またはSUS316Lから選べます。
・市販の樹脂ボトルやガラス瓶などを入れて加圧圧送ができます。
クランプ置台を追加工することで、より簡単に蓋の開閉操作を行えます。

■デメリット
ボトルを入れて使用する『底フラット形状』(円盤)のため、他シリーズと比べ若干重量が重くなります。

TBシリーズ

開口部が広く、最も使いやすい『汎用性抜群』な加圧タンク

クランプ置台

■特徴
タンクのボトムから液出しをするため、TAシリーズで圧送できない高い粘度の液体にも使用できます。さらにタンク内にプランジャーを入れて圧送することで、流れにくい高粘度液体の圧送も可能です。

■メリット
・タンクの開口部が広いため、液体の投入やタンク内面洗浄などの作業性に優れています。
・ボトムに液出しポートがあるため、蓋上(トップ)を広く使うことができ、蓋にいろいろな機器を取り付けできます。
プランジャーを入れて加圧することで、高粘度の液体にも使用ができます。
クランプ置台を追加工することで、より簡単に蓋の開閉操作を行えます。

■デメリット
他シリーズと比べ、若干高価です。

TNシリーズ

TBシリーズをベースにした細口形状、『軽量・低コスト』な加圧タンク

■特徴
開口部が胴体よりも細いタイプで、低コストなシリーズです。
容量50L・100Lまであり、設置部の構造は『ハカマ仕様』『アングル脚』とラインナップが豊富です。

■メリット
・タンクの開口部が細いことで、安価でのご提供ができます。
・最小3L~最大100Lの充実したラインナップを取り揃えています。

■デメリット
開口部が細いため、液体の投入やタンク内洗浄などの作業性はTBシリーズに比べ劣ります。

TPシリーズ

専用ホルダを使って『壁掛け固定』ができる小容量加圧タンク

■特徴
小容量サイズのシリーズで300㏄/500㏄/700㏄のラインナップのある加圧タンクです。
専用ホルダで壁掛け固定ができるため、装置の搭載などに適しています。小容量の研究開発用にも低コストでご購入いただけます。

■メリット
・小径、小容量のため少量の液体圧送に適しており、液体のロスを減らせます。
・研究開発などの微少量塗布用として最適です。
・多数のタンクを使用する装置搭載の場合などに、省スペースに設置ができます。

■デメリット
蓋が小く、蓋上に機器を取付けることが困難なため、配管を介しての取付けが必要になります。

TGシリーズ

密閉保管のできる『キャッチクリップ式』ステンレスタンク

キャッチクリップの開閉

■特徴
トップポート『Tタイプ』とボトムポート『Bタイプ』のラインナップがあり、それぞれ容量10L~最大300Lまで豊富に取り揃えております。
Tタイプは無加圧密閉のため、液材の保管に適しています。
Bタイプは耐圧0.05MPaのため、送液ポンプなどの低圧での加圧に使用できます。

■メリット
・蓋の固定がキャッチクリップ式のため、非常に軽量で操作が簡単です。
・パッキンが蓋にはめ込み式で一体のため、パーツが少なく作業性に優れています。
・専用パッキンの材質は標準のNBRの他、FKM/シリコン/EPDMがありますので、液材に合わせて選ぶことができます。

■デメリット
無加圧(Tタイプ)、微加圧(Bタイプ)対応品につき、他シリーズと同等の加圧はできません。

終わりに

ユニコントロールズの標準タンク『バフ研磨仕上げ』のシリーズは、お客様に安心してご使用いただくため、いろいろなラインナップを取り揃えております。各シリーズはお客様の『使いやすさ』を考えてそれぞれ設計されています。
お客様の更なるご要望にお応えすべく、標準品への追加工(セミオーダー品)やカスタムメイド品の製作も行っています。
長年の経験と実績から、お客様にご満足いただける最良の製品をご提案いたします。

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